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工場日記 ジムニー編
Ｙ様のご依頼によりエンジン修理、鈑金作業を致します。
ジムニーＪＡ１１Ｖ 今だ根強い人気のお車です。
今回、出先にて燃料ポンプの不具合にてエンジン始動不良。以前よりアイド
リング時に白煙、走行２０００キロ位でエンジンオイルがなくなるなど御老体に
ムチを打って走らせていましたがこれをきっかけにリニューアルする事になりました。
さっそくエンジンを摘出！このデザインのジムニーはボンネットを全開まで
開けられるため外すことなくエンジンを降ろせます。
皆さん、意外にエンジンって小さい！！って思いませんか？こんなに小さくて
時速１００キロでも走行可能なんて日本の技術ってすごいですねーー！
エンジンがなくなったエンジンルームです。せっかくエンジンがなくなり
すっきりしているので高圧洗浄機にてエンジンルームを綺麗にし
エンジンを修理している間に鈑金をしていきます。
早いですねーーー・・・。お客様とお話をしている間にフェンダーが外されて
しまいました。 今回鈑金にて修理も可能でしたがお客様が中古のフェンダー
を持っているという事でしたのでフェンダーを取り付けているスポット溶接を
剥がし取り外しました。
こちらが中古のフェンダーと外したフェンダーです。中古部品にタイヤハウス
（一番上に写ってる部品）も付いていたのですが見ての通り錆がすごいため
タイヤハウスは使用せず中古部品のスポット溶接も剥がしフェンダーのみ
使用することにしました。
ニューエンジン到着いたしました。今回、エンジンを新しくするため、せっかく
ですので圧縮比も少し上げ、ターボチャージャーも新品交換します。
着々と、ニューエンジンを組み上げていきます。
フェンダー取り付け完了。パテを入れて表面を整えます。
サフェーサーを入れてから再度パテを入れてさらに表面の凹凸を整えます。
左側のタイミングカバーが装着されていたものです。なんと以前に
ウォーターポンプに不具合があったらしくプーリーが擦れて穴が開いた
と思われます。そのまま再度装着されていましたがここから水やゴミ等
タイミングベルト内に入るとベルトが切れてしまったりとエンジンを壊してしまう
事になってしまいます。 おそらくどこかのメカニックが整備したのでしょうが
気付かなかったのでしょうか・・・・。僕達も、このような事のないように
気を付けなくてはなりません。
取り外したラジエターです。再度組み付けるのですがジムニーの場合
エンジンルーム内で目立つので塗装しました。
塗装出来るまでに完成しました。色合わせをしているところです。
この色合わせが職人の腕の見せ所でもあり悩まされるところでもあります。
格安クイック鈑金塗装などは鈑金作業工程をはぶき、この色合わせも
せずに塗装してしまいます。
色合わせが完了し、ついに塗装開始です。エンジンがない為みんなで人力で
塗装ブースに運びました。
この中で塗装することにより塗装の仕上がり具合に大きく差がでます。
塗装完了致しました。これから磨き作業があるのですが先にエンジンを
組上げそれから磨き作業いたします。
 
今まで使用していたエンジンです。緑色のプーリーの左下がウォーターポンプ
ですがここより冷却水の漏れが発見されました。これにより冷却水が
いつもなくなっていたと思います。
オイル漏れひどかったです。
オルタネーター（発電装置）も交換いたします。オーナー様は頻繁にバッテリー
を交換されていたみたいですが充電不良によりバッテリーに充電されないで
いました。
エンジンを降ろしたついでにクラッチもＯＨ致しました。
水温計が上昇気味ということですがこの部品が原因だった思われます。
この部品は、ある一定温度に達するとバルブが開きラジエターに冷却水を
流し温度が下がります。それが全開にならず半開きでした！！
ついにエンジン完成いたしました。
ニューエンジン積み込み準備完了です。
チラッと写っておりますフォークリフトですがエンジンなどの積み降ろし作業には
とても便利です。 古いフォークリフトですがまだまだ頑張ってもらわないと！！
上からと下から、位置をしっかり合わせエンジンを載せていきます。
エンジン搭載完了致しました。これより細かい部分を復元いたします。
エンジンが産声をあげるのもそろそろです。 楽しみです！！
ついにエンジン始動となりました。冷却水のエアー抜きをしています。
お客様から言われていましたオーバーヒート、充電不足、白煙などなど
すべて解消していると思います。
水温計ですが半分より下を指しています。
これから塗装の磨きをしまして試運転をさせていただき問題がなければ
ご納車させていただこうと思います。
（このエンジンルームの写真を見ながら思ったのですがせっかくエンジンを
改造したのに変わった感がないと思ってしまいました。あることをしようと
思います・・・・・）
少々わかりずらいと思いますがエンジンの様子をみながら塗装した箇所
をペーパーをかけました。なぜそのようにするかというと塗装の凸凹を取る
事により磨いたときに、光沢が出るようにする為です。
ヘッドカバーをブルーメタリックに塗装してしまいました。アルトワークスの
ヘッドカバーは赤ですので青に決定致しました。
ガラリと雰囲気が変わったのではないでしょうか？
実は、オーナー様にはまだお知らせしていません。気に入っていただける
でしょうか・・・・ちょっと心配です。
最終段階になりました。ポリッシャーにて磨きツヤを出します。ピカピカに
する為には塗装面の凸凹を取り除かなければならない為、時間のかかる
作業です。
水温計もバッチリ正常に戻りました。これで、これからの夏に向けて心配なく
乗っていただけるのではないでしょうか？
きれいに洗車してます。これから試運転をさせていただき問題がなければ
ご納車させていただきます。
これでまだまだ元気に末永く乗っていただけるジムニーが完成いたしました。
世の中、エコ！エコ！と聞きます。電気自動車、ハイブリッドカーなど現代の
車を否定するわけではありませんがこのように古い車であってもオーナーさんの
愛情をそそがれしっかり整備し長い間乗ることもエコではないでしょうか？
ご納車完了致しました。５００キロ走行後点検とオイル交換を行いますので
ご来店お待ちしております。
作業完成のお祝いという理由をつけて工場の皆で横須賀の海鮮食事処
まで行ってきました。安くてとても美味しいのです。
横須賀遠いなーー！と思いますが５０分くらいで行けるんですよ。
夜も遅くまで営業しているのでドライブしながらっていうのも良いですよ。
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 スタッフ一同心よりお待ちしております！！
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